スペインにおける大規模停電

令和7年4月29日

このページは、在バルセロナ日本国総領事館がこれまでに発出した領事メールを掲載したものです。
最新の情報とは異なる場合があります。


●4月28日にスペインで発生した大規模停電については、電力供給に回復が見られますが、引き続き交通機関等に混乱がある可能性があります。
●移動が困難な方は、可能な限り安全な場所で待機するようにし、やむをえず外出・移動が必要な場合は遅延等を見込んで行動することをお勧めします。

1 4月28日12時32分頃にスペインで発生した大規模停電に関し、サンチェス首相は同日夜に演説し、電力供給はほぼ50%回復しほとんどの自治州で改善が見られること、明日(29日)までに全国で電力が復旧することを目指していると述べました(なお、電力会社(Red Electrica)は、4月29日7:00現在、電力需要の99%が復旧していると発表しています。)。
スペイン政府発表によれば、28日12時33分に国内需要の60%に相当する15ギガワットの発電量が突然消失したとのことですが、原因については調査中であるとのことです。
また、市民に対しては安全を最優先し、必ずしも出勤が必要ではない者で移動が困難な場合や自宅待機の指示がある場合は自宅待機を推奨し、学生に対しては自治州政府の指示に従うよう求めています。

2 空港運営会社(AENA)はスペイン国内全ての空港において運航を再開した旨を発表していますが、キャンセルされたフライトもあります。空港までの公共交通機関の運行状況を確認すること、航空会社にフライトの運航状況を確認することを利用者に推奨しています。
また、スペイン国有鉄道(RENFE)のウェブサイトによれば一部の路線では運行を再開していますが、全面再開には至っておらず引き続き交通機関等に大きな混乱がある可能性があります。
マドリッド、バレンシア及びバルセロナの地下鉄については、順次再開中ですが、通常運行には時間を要する可能性があります。
移動が困難な方は、可能な限り安全な場所で待機するようにし、やむをえず外出・移動が必要な場合は遅延等を見込んで行動することをお勧めします。