海上自衛隊練習艦隊のバルセロナ港寄港

平成30年8月3日

練習艦隊が日本スペイン外交関係樹立150周年を記念し、バルセロナに寄港



海上自衛隊練習艦隊「かしま」及び「まきなみ」が,日本スペイン外交関係樹立150周年事業の一環として、5年ぶりにバルセロナ港に寄港しました。同港停泊中(7月27日~31日)には、護衛艦「まきなみ」の特別公開やレセプション、音楽隊による野外演奏会等が行われました。
 
練習艦隊は、今春に幹部候補生学校を卒業した190名の実習幹部を含む、約600名の乗組員と共に、教育と国際親善の促進を目的として、毎年遠洋練習航海を実施しています。今回は、第62回遠洋練習航海で、ジャカルタ(インドネシア)、アブダビ、フジャイラ(アラブ首長国連邦)、ミナサルマン(バーレーン)、ジッダ(サウジアラビア王国)、バルセロナ(スペイン)、その後ストックホルム(スウェーデン)、ヘルシンキ(フィンランド)、ポーツマス(英国)、ノーフォーク(アメリカ)、マンサニージョ(メキシコ)、ホノルル(アメリカ)を経て、163日間で10カ国12寄港地を巡るものです。

入港歓迎行事

7月28日(土)の入港歓迎行事には、渡邉尚人在バルセロナ日本国総領事夫妻をはじめ,ホセ・バロン・トゥリーニョ バルセロナ海軍大佐夫妻,草野勝己水曜会副会長、山下吉澄日本協会会長、日本人学校の校長先生、教員、保護者、生徒等約70名が参列。泉司令官は、渡邉総領事と固く握手を交わし、「みんなのきもの」のラウラ・マラベルさん等から花束を贈呈された後、参列者一人一人に入港の挨拶を行いました。
 
入港歓迎行事終了後は、「かしま」及び「まきなみ」を特別公開し、艦内を見学した参加者からは、「非常に貴重な経験になった」等の声が聞かれました。
 
  

艦上レセプション

7月28日(土)20時より、泉博之司令官主催の艦上レセプションを開催しました。レセプションでは、泉司令官と水上正史在スペイン日本国特命全権大使が挨拶を行い、また渡邉総領事をはじめ、山下吉澄日本協会会長、鈴木健一水曜会会長、さらにスペイン側からはモンセラ・ガルシア・ジョベラ中央政府バルセロナ県次席代表、アスナル・ラドロン・デ・ゲレラ スペイン陸軍監察官、ホセ・バロン・トゥリーニョ バルセロナ海軍大佐、フランセスク・バラダ カタルーニャ州立古文書館館長が参加し鏡開きを行いました。160名の参加者は、音楽隊の演奏、日本料理を満喫されました。

  
  

音楽隊野外演奏会

7月29日(日)に、コロンブスの塔前広場 (Plaça Portal de la Pau)にて、練習艦隊の音楽隊による野外演奏会を開催しました。J-POPやアニメメドレー、伝統音楽のジャズアレンジ等、幅広いテーマの音楽を演奏。空手演武や祥瑞(しょうず)太鼓の公演も行い、のべ1500人の観客が訪れ大きな反響を呼びました。
 
海上自衛隊練習艦隊のバルセロナ寄港中には、真部朗(まなべろう)防衛審議官の訪問に加え、中央政府カタルーニャ州代表部訪問、泉司令官の有識者に対する講話等、日本・スペイン間の友好関係のさらなる強化につながる様々な行事が行われ、両国の外交関係樹立150周年を記念するにふさわしい訪問となりました。

 
  
  


海上自衛隊ホームページ:
http://www.mod.go.jp/msdf/operation/training/enyo/2018/